8月27日の産経新聞の「産経抄」が奇妙なことを書いている。
「生前退位」のご意向を受けて、政府が天皇陛下のご意見を
聞くべきと言っている。
分かってない奴らだ。
宮内庁長官は小泉政権のときから、天皇陛下のご意向を具現化
するために、内々に政府に打診し、皇室典範改正を実現しよう
としてきたのだ。
それを妨害したのは、宮内庁を君側の奸に仕立てて、
「男系固執」を主張してきた産経新聞、おまえたちではないか!
その際、産経新聞は寛仁親王殿下の「男系論」を信じ込んだが、
天皇陛下のお考えは小泉政権が決しようとしていた「女性天皇・
女系天皇公認」だった!
つまり寛仁親王殿下は天皇陛下の考えに反抗していたのだ。
言っておくが、皇位継承を決める主体は天皇陛下であり、
伝統か因習かを決める主体も天皇陛下にある。
天皇陛下には皇后ですら、頭を垂れねばならず、他の皇族は
さらに頭を垂れねばならない。
天皇という座と、他の皇族の地位は、圧倒的な開きがあるのだ!
だからこそ、皇族が陛下の考えに逆らったところで、
「どうってことない」と言い放つこともできるのである。
かつて「建国記念の日」制定の法案に強硬に反対されたのは、
三笠宮崇仁親王殿下である。
三笠宮殿下は「赤い宮様」と呼ばれるほど、昭和天皇に反抗的
だった。
皇族と言えども、天皇陛下に反抗する宮様はいるのだ。
産経新聞は、皇位継承問題で、天皇陛下に逆らう皇族を信じて、
読者をミスリードしただけのことである。
秋篠宮殿下が「今後の皇室のあり方を考えるときには、
私もしくは皇太子殿下の意見を聴いてもらうことがあってよい
と思っています」と仰ったのは、「男系固執が私たち兄弟の考え
ではないから」という意味であり、ご兄弟の考えは天皇陛下の
考えだからである。
宮内庁長官を君側の奸と邪推して、皇室典範改正を阻む勢力が
あるので、天皇陛下は、皇太子殿下と、秋篠宮殿下、そこに
宮内庁長官を同席させた4者で、毎月、会合を開くようにされた。
こうすれば、天皇陛下と、皇太子殿下と、秋篠宮殿下と、そして
宮内庁長官が一体になって信頼を醸成していると示せるから
である。
政府は憲法上の制約に苦慮してきたのではなく、逆に利用して、
皇室に非礼な姿勢を取ってきたのだ。
それは産経新聞も同じである!
違うというなら、わしと対決せよ!
産経新聞の論説委員の代表と、わしが対決した記事を産経新聞
に載せる度胸があるか?
産経新聞は今まで天皇陛下の宸襟を悩ませてきたことを、
反省・謝罪せねばならない。
でなければ、慰安婦問題でミスリードをしてきた朝日新聞を
批判する資格などない!